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髙砂の町家

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葛飾柴又帝釈天への旧参道沿いに建つ二軒長屋。 当初、二つの家族は別々に家を建てるための土地探しを行っていた。 二軒分の敷地が見つかり、それぞれ戸建て住宅として計画していたのだが 地域環境や狭小敷地であることを踏まえ長屋を提案。 上部の鉄骨構造は住戸で別々にし、耐力壁は鉄骨ブレースを1階のみに配し、将来への 自由度を確保することにした。 住戸間には中庭を設け、造園の人たちと家族で柿の木を植えた。数年たち実がなって食べてみた。甘柿である。 中庭を介して道路へもれる光はまちの行灯にもなっている。 比較的大きな開口は、1階から塔屋まで立体的に風が流れるため、夏でもエアコンはほとんど使用しない。 道沿いの軒下には時折、雨宿りをする子どもたちをみる。雨が降ると外壁のチーク材からほんのり甘い香りがする。 以前、周辺の住戸はその多くが塀を建て、生活が見えなかったが、「髙砂の町家」の完成後、建て変わる住宅はみな、 塀を設けずに建てた。おかげで近隣住民との会話も増えたように思う。積極的に何かをするわけではないが、 柔らかくつながる人との関係がそれなりに安心感をもたらすのではないだろうか。

facts

+
所在地
東京都葛飾区
用 途
長 屋
完 成
2005.05(ファサードのルーバーは2007.01取付)
設計・監理
建築 :河野泰治アトリエ
構造 :遠山一級建築士設計事務所
設備 :環境エンジニアリング
施工
株式会社丸山工務店
構造・規模
構造 :鉄骨造
階数 :地上3階、塔屋1階
敷地面積:166.05㎡
建築面積: 95.22㎡
延床面積:246.20㎡
工程
設計:2002.12 - 2004.03
施工:2004.08 - 2005.05